Hong Kong Diary

香港情報、国際結婚、その他気になることなど。

【tea time】今日のyogi tea / お墓事情

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The gate to happiness is self-compassion.

自尊心が幸福の入り口です。

 

わずか数日の帰省。

祖母(大叔母)の部屋を片付け、

お墓参りをしつつ墓地に隣接する石材屋さんへ。

お墓の名義人の変更には、提出書類が多く、思いのほか時間がかかることにびっくり。

書類を集めたら、再度出向かねばならないとのこと。

もちろん出来るけれども、70代の母が1人でこなすのは、骨が折れる仕事。

フルタイムで働き、今年PTAの仕事も回ってきた妹には申し訳ないけれど

その時には私が帰省出来ないので、妹に同行してもらうようにお願いした。

 

80を過ぎた父は、毎日外出する私たちにちょっぴりつまらなそう。

足が悪くなり、ひとりでしっかり歩くのも大変な父には申し訳ないが

お家の留守をしっかりよろしくね、と頼んだ。

体力や気力、少しずつ子供に戻っていく親を見るのは寂しいけれど

これも、順番。こういうものなのだろう。

 

昨今、少子化が進み、墓じまいをするお家が増えてきたそうだ。

この石材屋さんでは、今年に入って既に6か所の墓じまいを担当したという。

 

お墓、とあるお寺さんでは、お墓を返還し、更地に戻し、

永代供養に切り替えるだけで約300万円かかるらしい。

幸い? 我が家が所有するこの墓地は公立のもの。

今のところ更地に戻す予定はまだないけれど参考までにお伺いすると

さすがに300万まではかからないとのこと。

 

大都会には位置していないけれど、静かで明るく、

桜の季節には、お墓参りついでにお弁当を食べる人もいる。

宗派も問わないので、誰が入ってもおそらく神様はケンカしないはず。

いつかは、墓じまいをすることになるかもしれないけれど

今しばらくは、このままの予定。

 

70年以上立つ墓石と、お骨を納めるカロートという部分の

コンクリートの劣化がひどいので、修繕を依頼してから

お骨を納めることにした。

次の帰省は、その時。8月か、9月になりそう。

 

義父に、日本のお墓には、家族が一緒に入れるんだよ、と教えたら

家族そろって一緒にいられるなんていいなぁ!とびっくりしていた。

 

香港では、基本お墓1つにはひとりしか入らない。

コインロッカーのような納骨堂にお名前、出身、顔写真がつくものが多い。

墓石に屋根がついたようなものもあり、土葬をしたら7年後に掘り起こし、

骨を骨壺に入れて再度納める場合もあれば

日本のように葬儀後すぐに火葬する場合もある。

葬儀は混みあっているので、亡くなってから数週間後になることがほとんど。

 

子供のいない私たち夫婦。

しかも香港と日本。

自分たちが天に召されるとき、どんな情勢になっているか分からないけれど

周囲に迷惑をかけることのないように

最低限のものを準備し、申し送りが出来るようにしておきたいと思った。