某月某日
突然我が家にワンコがやってきました。
まだ目も完全に開いておらず、歩くというよりほふく前進
主人は留守、友人達がたまたま隣の島にある
我が家の畑の敷地で見つけた野良犬の母子
母犬は産後の肥立ちが悪く、既に瀕死の状態
赤ちゃん1匹は既に亡くなっていたそう
という事で、急遽我が家に4匹のBB狗(赤ちゃんワンコ)が。
慌てて犬用粉ミルクとお皿、トイレ、トイレシートを購入
スーパーでバナナの箱を頂戴して来ました。
でも飲めない!
この世に生を受けてから、母乳しか飲んでいなかった筈
お皿に出したミルクをどうやって飲めばいいのか分からない子達
追加で人間の赤ちゃんにお薬をあげる注射型のもの
それから人間の哺乳瓶を購入
翌日に、猫用哺乳瓶もゲット、1番おチビに使いました。
比較的大きめな2匹は上手に吸えたけれど
小さな2匹はなかなか飲めず、あれこれ試して飲めるようになってきました。
まだまだ下手だけれど、歩けるようにもなってきました。
黒白フワフワちゃんもすっかり元気に。
一番おチビも、少しずつ吸う力が強くなってきました。
奮闘のかたわら、島でボランティアをしている方にお願いして
里親募集をして頂いていました。
我が家では、数年前に同じく母犬に先立たれた子を迎えたものの
2年前に亡くしてしまった為、まだまだ心の傷いえず。
その時のことを思い出してしまう、と夫婦揃って引き取る事は出来ないと判断したのです。
ちょうど、私が日本の病院に向かう日の朝
里親さんや、里親が見つかるまでお預かりするボランティアさん達が
ワンコ達を引き取ってくれるという事で
一緒に船に乗りました。
ありがたい事に、里親さんもボランティアさんも良くしてくれて
すくすく育っているようです。
2匹はボランティアさんがそのまま引き取ってくれることになり、
もう1匹も挙手して下さるご家族と対面と聞き、本当に良かったです。
母犬を助けてあげられなかったこと、申し訳なく思いますが、
母犬が子供達を護ってくれたのかしら、なんて。
そして、本当にわずかな時間でしたが(しかもワンコ)、
親の気持ちを味合わせて貰いました。
今となっては、ちょっと淋しく感じます。
でもこれで良いのだ。
きっと。
出発の日