日本の風習も詳しくないのですが
香港の風習はとにかく初めてな事だらけです。
我が家はおそらく道教です。
真っ赤な紙と赤くて太い蝋燭を買って来ました。
お仏壇的なもの、お線香をたてる場所があわせて5ヶ所あります。
家の中にあるものは4ヶ所。それを真っ赤な紙で覆いました。
そして、玄関口に赤くて太い蝋燭を。
出棺まで倒れないよう、消えないように灯し続けるそうです。
一本めの蝋燭がなくなりかけて新たに購入。
外側は外さないそうです。
朝晩、お金に見立てた金箔銀箔が付いた紙などを
故人に朝ごはんだよ、晩ご飯だよ、と燃やしてあげます。
病院から引き取ってきた荷物を、全部部屋へ置きました。
出棺までお部屋の掃除はせず、お洗濯もせず。
故人がどこに何があるか分からなくなるから、
そのままにするそうです。
そして、夜も電気をつけておきます。
死亡届を届けてから、葬儀の手配に入ります。
設備が整っている都会の葬儀場で、という声がありましたが
ずっと島暮らしの義母、島で執り行う案の方が有力です。
島は葬儀場の設備がなく、野外にテントを貼って諸々行うのですが、
良いお天気になりますように。
また、義母は生前から
「焼かれるのは痛いから」と
昔ながらの土葬を希望していたそうです。
都会では即火葬して納骨堂、というパターンが多いのですが
島では7年間土葬の後、掘りおこして骨壷に納め直し、安置するという風習が残っています。
義母が亡くなった翌日、雑用をこなしていたところ、吠えるような大きな泣き声が聞こえ
びっくりして階下に行くと、メイドちゃんが大号泣していました。
元気だった頃から約12年、ずっと義母のそばにいたメイドちゃんは
義母から色々な風習を聞いており、私よりずっと詳しいです。
そんな彼女、義母から
「亡くなった人の側にいる人たち(家族や友人は、泣いてはいけないよ。
亡くなった人が逝きにくくなるから」
と、言われたそうで、ずっと泣くのを堪えていましたが、
義兄のお嫁さんからもらった電話で、何かグッとくるものがあったようです。
慌てて電話を代わりましたが、電話の向こうでもびっくりしていました。
誕生日翌日、銀行へ口座変更の手続きに行った帰りに
遅れてごめんねと買って来てくれたケーキ
黄色いパイナップルのお花がきれい。
義母にもお供えして頂きました。